ITナビゲーター2018年版 を読んでみた
- 作者: 野村総合研究所ICTメディア産業コンサルティング部
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2017/12/01
- メディア: 単行本
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コンドラチェフの波と呼ばれる約50年周期のサイクルデ社会を変革すると経験的に言われるが、その場合、2020年前後がそのサイクルの終点である。ITナビゲーター2018p10
ソフトウェアはハードウェアの対比として生まれた言葉であり、物理的で変更が容易でないハードウェアと比べて、概念的で変更が容易なものを指した。そして、ソフトウェアはもともとハードウェアを動かすための簡単な手順、プログラムであり、付属品でしかなかった。ITナビゲーター2018p11
アンバンドルとはこれまで互いに依存し結合していたものを分裂させることを意味する。コンピュータではBIOSやOS、アプリケーションといったソフトウェア部品から、CPUやメモリー、ディスプレイ、HDDなどさまざまなものがアンバンドルされ、製品自体が後から自在に変更可能になった。ITナビゲーター2018p11
ものの販売では販売後の顧客との関係はアフターサービスにしかすぎないが、サブスクリプションモデルでは契約後の顧客との関係こそが価値提供の源泉であり、その関係向上のために何ができるのかを考えることが重要になる。ITナビゲーター2018p11
各業界に身を置く方々は、自らの業界の何をアンバンドルして組み替え、サブスクリプションモデルを°のように実現するのか、これを考え続けていかなければならない。ITナビゲーター2018p13
大きな流れの中心にあるのは、ベンチャーなどの各企業、機関が販売、提供する衛生データの利活用と、ITナビゲーター2018p22
シェアリングエコノミー市場には、主にモノ、スペース、ヒト(人材や労働力)の3つの分野がある。ITナビゲーター2018p23
4Kテレビでは、フルハイビジョン画質を4K画質に近い解像度に変換(アップコンバート)する超解像技術によって、フルハイビジョン画質の地上デジタル放送やBS放送などを、擬似的に4K画質に近い映像にすることが可能である。ITナビゲーター2018p77
音声エージェントの普及は2023年には世帯普及率50%弱に達する見込み。ITナビゲーター2018p89
開発者がスキル(アプリ)の提供によって利益を得られるようにするために、今後はスマートフォンのアプリストアのように、無料だけでなく有料でスキルを提供できる仕組みの構築や広告挿入規制の緩和が、音声エージェント端末の発展の上で検討対象となる。ITナビゲーター2018p96
東京都23区内で撮影するには国交省の許可が必要になる。ITナビゲーター2018p100
物流×3Dプリンターで、在庫を抱えずに、データで管理して、必要なときに必要なだけ形にすることが出きるようになる。ITナビゲーター2018p110
IoTビジネスのプラットフォームである5Gのエリアを早期に拡大していくことを期待したい。ITナビゲーター2018p114
格安SIM/スマホは、どちらかというと、大量のデータ通信の利用が制限される代わりに、安い料金で利用できるサービスであり、スマートフォンの料金を軽減したいユーザーには魅力的である。ITナビゲーター2018p121
MVNO(Mobile virtual network operator。仮想移動通信事業者)。楽天モバイル、OCNモバイル、mineoといった格安スマホ、格安SIM。ITナビゲーター2018p123
携帯電話事業者から無線通信インフラを借り受けてサービスを提供する楽天モバイルやOCNモバイルなどのMVNO。ITナビゲーター2018p124
PHSについては、国内唯一の事業者であるY!Mobileが今年度末で受付を終了する。新規端末は2015年を最後に販売していない。ITナビゲーター2018p125
MVNOは、携帯電話事業者から無線通信インフラを借り受けてサービスを提供している事業者である。ITナビゲーター2018p126
多くの事業者は周波数帯域が不足しているなどの理由で、BS4K放送の受信可能な世帯は限定的であると予想される。ITナビゲーター2018p159
2020年の目指す姿として、東京オリンピック、パラリンピックの多くの中継が4K、8Kで放送され、全国各地のパブリックビューイングにより感動が全国で共有。4K、8K放送が普及し、多くの視聴者が市販のテレビで4K、8K番組を楽しんでいる、状態。ITナビゲーター2018p166
RPAとは、ロボティクス プロセス オートメーション。ITナビゲーター2018p174
デジタル経営において中核的な技術となるデータ分析、AIといった、強力的な計算パワーを必要とするシステムでは、必要な計算量によって計算パワーを借りることができるクラウドサービスは必須手段となっている。ITナビゲーター2018p179
ITと事業の両方の企業が、それぞれのテーマを融合させて新しいソリューションをつくりだす市場であることから、かくきぎょうがもつ知識、ノウハウや事業基盤、さらにはそれらを継続的に高めていく仕組み作りにおいても、協業を進めるケースが増えるであろう。もちろう、それができる企業が次世代の勝者となるのである。ITナビゲーター2018p182
車載電子機器の脆弱性は、遠隔の攻撃者によって自動車が無断で操作されるインシデントにつながるものである。ITナビゲーター2018p185
クラウドサービス活用の有無によって生産性に違いが生じる。ITナビゲーター2018p190
企業の部門は、営業や生産など、直接利益を生む部門(直接部門)と、総務や人事、経理など利益創出に直結しない間接部門の2つに大きく分けることができる。ITナビゲーター2018p192
クラウドサービスはテレワークとの相性が非常に良い。ITナビゲーター2018p193
ICTを理解している人材とは、自らの事業において、既存のICTの基盤やツールを適切に活用できる人材のことであり、必ずしも自らプログラミングができる人材を指すわけではない。ITナビゲーター2018p194
IoTで自動車がインターネットに繋がる世界。ITナビゲーター2018p197
2017年時点ではIoTは一品一様でシステムを構築しているため、ソフトウェアが占める割合が高いが、徐々に構築ノウハウも蓄積され、共同利用型のITサービスやクラウドサービス利用型のシステムへと移行するため、ソフトウェアの比率は下がるだろう。ITナビゲーター2018p200
エッジコンピューティングとは、現行のクラウドコンピューティングがデータの保存、処理を1ヶ所で集中して行うのに対して、ローカル単位で保存、処理し、必要なデータだけをクラウドに送るシステムである。ITナビゲーター2018p202
LPWA(ローパワーワイドエリア)とは、低消費電力で広い領域を対象とする無線通信技術のこと。ITナビゲーター2018p202
分散型台帳技術や、分散型ネットワーク技術と呼ばれるブロックチェーン。ITナビゲーター2018p203
PoCとは、コンセプトのこと。ITナビゲーター2018p205
RPA(ロボティック プロセス オートメーション)とは、ロボットによる、主にホワイトカラーを対象とした業務の効率化、自動化の取り組みである。ITナビゲーター2018p208
RPAでは、キーボードやマウスの操作を仮想ロボットに記憶させて自動化することから、利用者側は、既存のシステムを改変することなくRPAを利用することができる。ITナビゲーター2018p210
RPAの機能は、マイクロソフトエクセルのマクロに近いものである。ITナビゲーター2018p211
RPAは他のITシステムとは異なり、マウスやキーボードの動きを記憶させるなど、プログラムの知識がなくても作業を自動化することを可能にしている。ITナビゲーター2018p211
RPAベンダーは、単純な価格競争を回避するため、AI(人工知能)技術の適用に向けた取り組みによる他社との差別化を模索している。ITナビゲーター2018p212
AI技術を駆使して、これまで人が行っていた判断を、ロボット自身が考え実行できるようになれば、RPAの適用範囲は飛躍的に拡大していくだろう。ITナビゲーター2018p212
顧客の価値拡大に直結するKPIを押さえ、そこから本番に移行するストーリーをつくることが重要である。ITナビゲーター2018p215
FinTechとは、電子マネー市場などを指す。ITナビゲーター2018p217
基礎技術とは、AI、ビッグデータ、ブロックチェーン、IoT、セキュリティ、認証など。ITナビゲーター2018p218
スマートフォンのアプリを通じたサービスなどにとどまらず、POSなども、FoodTechの1つであるといえる。ITナビゲーター2018p243
人材大手のリクルートも、すでに自社の書類選考はAIが行っていると発表している。ITナビゲーター2018p266
さまざまな暗黙知から共通項を見出だし形式知に変える作業はAIが得意とする領域。ITナビゲーター2018p273
デジタルイノベーションにより大量のデータが蓄積されると共にDNN(deep ニューラル network)によるAIの技術革新が加速したことにより、大量のデータセットをAIで分析して最適な学習モデルを構築するといったデータ駆動型のパラダイムも登場してきた。ITナビゲーター2018p278
- 作者: 野村総合研究所ICTメディア産業コンサルティング部
- 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
- 発売日: 2017/12/01
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