littlepine2019’s blog

読書をするなかで、心に残ったフレーズを書き留めていきます。

デジタルマーケティングの教科書 を読んでみた

デジタルマーケティングの教科書

デジタルマーケティングの教科書





デジタルマーケティングは、大きく2つに分解できる。データドリブンとオムニチャネルである。オムニチャネルとは、消費者と企業の接点であるECチャネルとリアル店舗をシームレスに統合し、消費者へ購買の場を提供し、一方で、消費者購買行動データ取得の場とすることである。デジタルマーケティングの教科書p2


できない、で発想しない。きっとできるようになる、で発想する。これが、近未来からデジタルマーケティングを発想する際の重要な視点である。デジタルマーケティングの教科書p13


レジでの決済なしで買い物ができるAmazonGo。デジタルマーケティングの教科書p14


TVや雑誌のようにぼやけたターゲットに五月雨式にプロモーションするのではなく、すでに興味、関心を持っているターゲットを狙い、精度を高くしてプロモーションをする。デジタルマーケティングの世界では、プロモーションの投資対効果はずいぶん精度が上がってきている。デジタルマーケティングの教科書p19


ビジネスソリューションの観点から考えると、店舗に頻繁に来店している消費者を見つけることもできる。デジタルマーケティングの教科書p24


20XXのデジタルマーケティングでは、消費者の気持ちが高ぶった瞬間、言い換えれば、興味、関心を持った瞬間を逃さない。そこから、適切な情報を提供することで、欲求、購買に繋げていく。デジタルマーケティングの教科書p27


膨大なビッグデータを分析し、消費者一人一人に対し、的を得た提案をできるようになっている。消費者に信頼されるエージェント、コンシェルジュとなり、消費者との絆、関係性で差別化を図るのである。デジタルマーケティングの教科書p32


デジタルマーケティングとは、データドリブンでターゲット消費者へ製品やサービスを認知させ、消費者の購買前行動データに基づいて興味、関心、欲求を醸成し、購買データを取得する。購買データと購買後の消費者の評価データを、ECチャネルとリアル店舗から取得し、同時に、消費者に最適な購買体験を提供する、一連の活動をいう。これらの活動の目標は、消費者との関係性を深め、最終的に消費者のエージェント(代理人)になることである。デジタルマーケティングの教科書p35


デジタルマーケティングでは、ECチャネルを重要な販売チャネルと見なしており、ECチャネルでは配送が行われることから、消費者の名前、住所、電話番号、購買履歴が必ずデータ化される。場合によっては、誕生日、年齢、その他、消費者属性データを取得できる。これらのユーザーIDに紐付いた購買データを取得するのがデジタルマーケティングだ。デジタルマーケティングの教科書p37


ポイントカードと違い、購買に至るまでのプロセス=購買前行動を分析するのが、デジタルマーケティングである。デジタルマーケティングの教科書p38


レビューサイトにより、シェアされた評価の集合体であるビッグデータをAIで分析し、製品開発、サービス開発にいかしていくことに成。これもまた、デジタルマーケティングの領域になる。デジタルマーケティングの教科書p38


オムニチャネルは消費者と企業の接点をシームレスに統合するものであり、ECチャネルでもリアル店舗でも消費者は同様の購買体験を享受できるようになる。デジタルマーケティングの教科書p39


ここでいうエージェントとは、消費者が何かを購入する場合、あの人(企業)に頼もう!とすぐに想起できる存在になることをいう。日本でも消費者が書籍を購入する場合、Amazonがエージェントになっている。デジタルマーケティングの教科書p39


デジタルマーケティングは、製品でもなく価格でもなくプロモーションでもなく、消費者との絆、関係性で差別化を図るのである。デジタルマーケティングの教科書p40


セグメンテーションを顧客心理の理解から行うのではなく、インターネット上の行動履歴を中心に行うところに、限界がある。デジタルマーケティングの教科書p46


マーケティング戦略のプロセス。デジタルマーケティングの教科書p48

戦略立案

戦略実行

戦略管理


顧客データは、リアル店舗、ECチャネルでシームレスに引き継がれなければならない。デジタルマーケティングの教科書p50


デジタルマーケティングの成功事例は、米国でも日本でも存在せず、多くの企業が成功に向けて取り組みを行っている。デジタルマーケティングの教科書p50


需要が伸び悩むので、需要を創造すること、つまり、顧客との関係性が重要である。デジタルマーケティングの教科書p52


デジタルマーケティングは従来型マーケティングを包含し、上書きする、言い換えれば進化させる関係となる。デジタルマーケティングの教科書p54


ビジネス環境に適応したマーケティング戦略を策定しないと、そのマーケティング戦略は機能しない。だから、まず環境分析を行う。デジタルマーケティングの教科書p58


環境分析から有望な市場を明らかにできたのであれば、その市場におけるセグメンテーション、ターゲティング、ポジショニングを行う。これでターゲット消費者は誰なのか、製品、サービスの訴求ポイントを何にすべきかが明かになり、製品、価格、チャネル、プロモーションといったマーケティングミックスを立案できるようになる。デジタルマーケティングの教科書p59


もっとも、初期の段階ではこれらは仮説にすぎない。だから、立案されたマーケティング戦略を実行し、その戦略が正しかったのかを検証する。ターゲティングは適切だったか、競合製品、サービスとの違いを消費者に適切に伝えられたか。マーケティングミックスは機能したかを検証する。これが管理である。デジタルマーケティングの教科書p59


このようなPDCAの一連のプロセスを繰り返すことで、次第に精度の高いマーケティング戦略を策定できるようになる。これが従来型マーケティングの戦略策定プロセスの全体像だ。デジタルマーケティングの教科書p59


従来型マーケティングの現状分析では、PEST分析とSWOT分析を行っていた。デジタルマーケティングの教科書60


大切なことは、変化→影響→成功要因の変化、である。デジタルマーケティングの教科書p61


自社の所属する業界に影響を与える要因だけを挙げればよい。デジタルマーケティングの教科書p61


無限にある変化の中から、自社の所属する業界に影響を与える要因だけをピックアップする。これが、PEST分析の最初のステップである。デジタルマーケティングの教科書p61


次に、それらの影響を与える要因から、その業界での成功要因がどう変化するのかを明らかにする。これが、PEST分析の最終ゴールである。デジタルマーケティングの教科書p61


変化→影響→成功要因の変化、を明らかにすることで、市場の驚異、機会を明らかにすること。これがマーケティング環境分析の目的である。デジタルマーケティングの教科書p62


外部環境の変化から成功要因の変化を導きだし、それを所与の条件として自社の強みを活かすことができる市場はどの市場なのかを検討する。だから、SWOT分析はTWOS分析であるべきだというのがフィリップコトラーの主張である。デジタルマーケティングの教科書p62


外部環境を分析し、市場の機会を見つけ出す。デジタルマーケティングの教科書p62


TWOS分析を行うことで、自社が参入を検討すべき魅力的な市場を見つける。これが、マーケティング環境分析であるを魅力的な市場が見つかったら、次にその市場でどのようなマーケティング活動を行ったら良いのか、その戦略を立案する。デジタルマーケティングの教科書p62


ヒト、資産、カネなど、経営資産が無限にあるのであれば、魅力的な市場全体をターゲットとしてビジネスを行うことができる。しかし、多くの企業で経営資源は有限であり、だからこそ、市場全体の中から自社が勝てる可能性の高い特定市場を選択し、そこでビジネスを行わなければならない。デジタルマーケティングの教科書p63


同質なセグメントに分解しなければ、マーケティングミックスが効かない。効く消費者と効かない消費者が混在していると非効率だからだ。マーケティングの目的は、いかに営業部門が楽に製品やサービスを販売できるようにすること、最小投資で最大効果を得ることである。デジタルマーケティングの教科書p64


MECEに、つまり、抜けもれなく重なりもないように全体市場を細分化することで、市場を構造的に把握しようということである。デジタルマーケティングの教科書p64


セグメンテーションの目的は、競合企業としのぎ合いをしながら、それでも、その特定市場(セグメント)でビジネスを成長させることである。デジタルマーケティングの教科書p66


セグメンテーションが完了すると、次に参入すべき特定市場を選び出すことになる。デジタルマーケティングの教科書p66


将来成長する特定市場(セグメント)であること。
測定可能な特定市場(セグメント)であること。(言語が異なるなど、ニーズの聞き取りができないと測定できない)
到達可能な特定市場(セグメント)であること。(日本で展開しているが、海外に講師を派遣するなどはあり得ない)
デジタルマーケティングの教科書p66


ビジネスを継続するためには、ターゲット消費者が存在し続けてくれなければならない。デジタルマーケティングの教科書p66


ターゲット消費者のニーズを測定できなければ、競争力のある製品、サービスを提供することはできない。デジタルマーケティングの教科書p67


競合企業との違いを明らかにして、ターゲット消費者に自社の製品やサービスを選らんぇもらわなければならない。これがポジショニングである。デジタルマーケティングの教科書p69


ターゲット消費者が明かになり、そのニーズが明らかになって初めて、自社の製品、サービスの強みを明らかにできる。デジタルマーケティングの教科書p68


最強の2つの強みとは、競合企業の製品、サービスとの違いが一番大きなものである。デジタルマーケティングの教科書p69


マーケティングミックスはSTPで明らかになったターゲット消費者に訴求する価値を実現し、知らせ、届けるための手段である。デジタルマーケティングの教科書p71


マーケティング戦略実行。まずは仮説を検証する。デジタルマーケティングの教科書p71


立案されたマーケティング戦略は仮説にすぎない。それが正しいのかどうか検証する。これが、テストマーケティングだ。デジタルマーケティングの教科書p71


本格的にマーケティング戦略を実行する前に、地域や期間を限定して製品やサービスを市場に導入してみる。そして、現在は仮説にすぎないマーケティング戦略が機能するかどうかを検証するのである。デジタルマーケティングの教科書p72


日本市場の場合であれば、関東、甲信越地域限定販売や、夏限定販売などといった形テストマーケティングが実施される。そこで、ターゲット消費者にプロモーションが適切に届いているか、理解されているか、購買行動に繋がっているか、想定していたチャネルにターゲット消費者は来店しているか、価格は適切か、製品、サービスに満足しているか、など多岐にわたって検証を行う。デジタルマーケティングの教科書p72


エレクトロニクス製品であれば、四半期ごとに行われるモデルチェンジで修正が行われる。デジタルマーケティングの教科書p73


マーケティング戦略立案は、一度行ったからといって、終わりというものではない。環境分析→戦略立案→戦略実行→戦略検証→戦略修正→戦略再立案→戦略再実行→戦略再検証→…と継続的に続いていくものなのである。デジタルマーケティングの教科書p74


デジタルマーケティングでは、一人一人の消費者行動をAIにより深く理解することができる。そして、それぞれの消費者のスマートフォンをプロモーションのチャネルとすることで、一人一人の消費者に個別にプロモーションをかけることができるようになる。デジタルマーケティングの教科書p80


ユーザーIDに紐付いた消費者購買行動をビッグデータとして取得できることで、企業は消費者の一人一人を個性のある顔が見える存在として捉えることができるようになる。セグメンテーションの出発点は、個人になる。デジタルマーケティングの教科書p81


過去から予測するPEST分析、SWOT分析の限界。それらは、帰納法(複数の事実を根拠として結論を導き出す)という論理的思考法による。デジタルマーケティングの教科書p81


演繹法とは、AならばB、BならばC、ゆえにAならばCという論理的思考法だ。デジタルマーケティングの教科書p82


PEST分析やSWOT分析は、帰納法により世の中の変化はが自社のビジネスに与える影響を明らかにする。デジタルマーケティングの教科書p82


従来型マーケティング環境分析は、過去の変化を重視した未来の予測であるといえる。デジタルマーケティングの教科書p82


世の中の変化が大きい場合、または、連続性がない場合、言い換えると非線形モデルの変化が起きる場合、PEST分析やSWOT分析は機能しない。デジタルマーケティングの教科書p84


未来を定義することから因果関係を考えるFOA。デジタルマーケティングの教科書p84


ビッグデータはもはや人間の手におえる処理量ではなくなり、AIによるデータ分析を行うようになる。デジタルマーケティングの教科書p84


未来を定義した上で、どうすればその因果関係が太くなるのか。それを考えるのが、デジタルマーケティング環境分析なのである。この状態の考え方をFOA(フューチャーオリエンテッドアナリシス)と名付ける。デジタルマーケティングの教科書p85


ブロードバンド化が進むことは明らかであったが、ナローバンドの常識は通信料に応じ課金される従量課金制であった。それを起点に未来を予測したため、ブロードバンドでも程度の差はあれ、従量課金になると予測をしたのである。デジタルマーケティングの教科書p86


このような失敗をした原因は、現在を起点に線形モデルで未来を予測したことにある。発送をジャンプさせ、まるでドラえもんの世界を見るかのように、未来から現実を予測すれば、違う結論を出し、クライアント企業に貢献できたはずだ。デジタルマーケティングの教科書p86


マーケティングにおいて、消費者の何を理解しなければならないのか。それら消費者の心理と行動である。デジタルマーケティングの教科書p87


環境分析により参入する市場が決定すると、次に行うべきなのは、その市場に存在する消費者を理解することである。消費者を理解することで、どう消費者をセグメント化し、どのセグメントをターゲットとすべきかを明らかにすることが出来る。デジタルマーケティングの教科書p87


購買決定プロセスAIDMA。アテンション、interest、デザイア、メモリー、アクション。デジタルマーケティングの教科書p88


新聞や雑誌などの広告で興味や欲求を喚起され、それを記憶した上でリアル店舗へ出掛け購買行動に至るという心理の変化と購買行動にタイムラグのあるフレームワークになっている。デジタルマーケティングの教科書p88


電通が2005年に商標登録したAISAS。アテンション、interest、サーチ、アクション、シェア。デジタルマーケティングの教科書p90


デジタル時代以前は簡単ではなかった、製品やサービスに関する情報の入手が、検索サービスによって一瞬で可能になり、消費者が発信する口コミ情報が消費者の意思決定に大きな影響を与えるようになった。デジタルマーケティングの教科書p91


2011年にGoogleが提唱したZMOT。デジタルマーケティングの教科書p91


P&Gは、来店したお客様は商品棚を見て、最初の3秒から7秒でどの商品を買うかを決めているという独自リサーチから、商品配置や陳列等が購入商品を選択する決定的な瞬間を左右する、インストア、のマーケティングモデルをfirst moment of truth(第一の真実の瞬間)と呼んだ。しかし、Googleは、リアル店舗に足を運ぶ前に消費者はネットで検索するはずだ、そして製品やサービスの情報を得た上でリアル店舗に足を運ぶはずだ、としてZMOT(ゼロ番目の真実の瞬間)を提唱した。デジタルマーケティングの教科書p92


従来型マーケティングとデジタルマーケティングにおける消費者の購買意思決定プロセスの違いは以下。デジタルマーケティングの教科書p93
1. 購買前における消費者の情報収集力の進化
2. 購買前の心理の変化と購買行動の即時性
3. 購買後の消費者の情報発信力の進化


デジタル時代の消費者購買行動は、購買前、購買時、購買後の消費者行動データがユーザーIDと紐付いた形で膨大なボリュームで、ビッグデータとして蓄積されていくことになる。デジタルマーケティングの教科書p94


従来型マーケティングでは、行動に関しては、従来型マーケティングでは、主にリアル店舗のPOS(販売時点情報管理)データにより分析、理解がなされてきた。デジタルマーケティングの教科書p94


セブン-イレブン・ジャパンでは、POSデータを分析することで売れ筋商品の絞り込みを行い、カテゴリーマネジメントの制度を向上させた。デジタルマーケティングの教科書p95


POSデータから理解できるのは、消費者の購買という、行動だけであり、心理、は理解できないということになる。デジタルマーケティングの教科書p95


仮説構築の精度を高められるかどうか、マーケティング担当者の属人的スキルで、消費者の心理を理解できるかどうかが決まる。デジタルマーケティングの教科書p95


デプスインタビューとは、通常の質問では得られないような個人の深層心理や、感情、考えなどを聞き出す質問技法で、主に質問者と回答者の面接方式で時間をかけて行われる。デジタルマーケティングの教科書p95


エスノグラフィとは、もともとは文化人類学における民族調査に期限を持つ。調査者が消費者の日常行動にべったり同伴することで、消費者が気づいていない、または気づいてても言葉にすることができていないニーズを把握していく調査である。デジタルマーケティングの教科書p96


デプスインタビューもエスノグラフィも、消費者が明示できない深層心理を明らかに出来るメリットがある一方で、1案件当たりの時間とコストが膨大にかかる調査である。デジタルマーケティングの教科書p96


デジタルマーケティングと従来型マーケティングで圧倒的に違いが生じるのが、消費者の行動データ量である。デジタルマーケティングの教科書p97


多くの企業では、分析のデザインがないまはまデータや分析手法ありきで調査、分析が行われている。その結果、大変な時間とコストをかけているにも関わらず、分析活動自体が目的化され、消費者の理解には至らず、目的を達成できていないことも多い。デジタルマーケティングの教科書p99


RET(リアルタイムエクスペリエンストラッキング)とは、ある企業のブランドと接触するたびに、スマートフォンのSMSを用いて、そのときの心情を送付するという調査方法である。デジタルマーケティングの教科書p100


従来型マーケティングは、どのような変数を使おうとも、全体からセグメントという方向性であるということだ。一方で、デジタルマーケティングでは、消費者行動と心理をユーザーIDに紐付けて理解しようとする。だから出発点は個人である。デジタルマーケティングの教科書p103


JR東日本ウォータービジネスは、自動販売機にSuica決済端末VT-10を導入し、自動販売機から単品別の時間帯売り上げや購入場所などのPOSデータを取得できるようにした。顧客がSuicaポイントクラブの会員の場合、性別、年齢層、郵便番号から居住エリアを購入商品と紐付けて取得できる。デジタルマーケティングの教科書p105


自動販売機のそれぞれのセグメントは、ボトムアップで個々のユーザーIDの積み上げにより形成されるものであり、そのセグメントの属性情報から、プロモーションすべき媒体、自動販売機を設置すべきチャネルなど、多くの示唆を得ることが出来るようになる。デジタルマーケティングの教科書p105


シングルチャネル、マルチチャネル、クロスチャネル、オムニチャネル。デジタルマーケティングの教科書p109


在庫管理の一元化がテーマであったクロスチャネルに対し、消費者理解を進め、消費者に最適なチャネル提供をするというのが、オムニチャネルのテーマになる。デジタルマーケティングの教科書p110


GoogleAppleが決済領域にまでサービスを拡大しているが、狙いはここにある。スマートフォン内に決済アプリを入れることで、ユーザーIDと紐付いた形で消費者の決済情報を幅広く取り込むことが出来る。デジタルマーケティングの教科書p115


製造企業は、消費者を理解したいのだが、なかなか理解できないという問題があった。オムニチャネルでは、この問題に対する施策をとることが出来る。サントリーてまは、テキストマイニングで消費者理解を進めている。デジタルマーケティングの教科書p119


企業にとってのオムニチャネルの価値は、
1. ユーザーIDと購買活動を紐付けることで消費者理解ができること
2. シームレスな購買体験を提供することで、販売機会の多様化を図り、販売機会を取りこぼさないこと
である。デジタルマーケティングの教科書p121


メルクマール [4] 【ドイツMerkmal】
一定の内容を表す印となるもの。目印。記号。指標。
上市する
読み方:じょうしする


市場成熟期のプロモーションでは、製品やサービスを欲しいと思う消費者がいるところに流通させることが重要。デジタルマーケティングの教科書p130


仕方なく、突き詰めて考えるとこだわりや審美眼は違うのだが、同質と見なしても差し支えないという定義でグルーピングして塊と見なしたのか、セグメントなのである。デジタルマーケティングの教科書p131


デジタルマーケティングにおいては、消費者が100万人いても1億人いてもone to oneプロモーションが可能になる。デジタルマーケティングの教科書p131


行動は興味、関心の客観的な表れである。デジタルマーケティングの教科書p136


ログインしてユーザーIDを特定し、散歩をして、ペットフードと検索しているのであれば、ペットフードのプロモーションを行うべきである。これが、リアル行動プロモーションだ。デジタルマーケティングの教科書p137


ユーザーIDに紐付いたone to oneプロモーションでは、企業都合ではなく消費者都合で、消費者が製品やサービスを必要とするタイミングで認知促進を行えるようになる。デジタルマーケティングの教科書p141


興味、関心、欲求、醸成の進化。デジタルマーケティングの教科書p143


リターゲティング広告とは、あるサイトを閲覧した履歴をクッキーというプログラム技術で保存し、当該サイトへの再訪を促す広告配信のことである。デジタルマーケティングの教科書p144


消費者は製品やサービスを認知すると、検索を行い、様々なサイトに訪問し、情報収集、比較を行う。それにより興味、関心を高め、欲求に至り、最終的に購買が行われる。デジタルマーケティングの教科書p144


ユーザーIDに紐付けて、個人にカスタマイズしたプロモーションをECでもリアル店舗でも行うのがデジタルマーケティングの特徴。デジタルマーケティングの教科書p146


消費者行動データをAIで解析し、どのような洞察を得られるか、そして、消費者との深い絆を持つことが出来るかどうかが、企業の競争力を定義するようになる。デジタルマーケティングの教科書p152


どれだけの消費者行動データを持っているか。どれだけ精度の高い分析ができるか。が、今後は重要になる。デジタルマーケティングの教科書p165


ユーザーIDを持っているので、ダイレクトに一人一人の消費者と繋がることがで切る。デジタルマーケティングの教科書p165


従来のCMOにCIOの領域まで担当させるよりは、CIOにCMOの領域まで担当させた方が、育成しやすいし、成功確率も高い。デジタルマーケティングの教科書p175


CIOがマーケティングを新たに学ぶことはできるとしても、CMOがITマネジメントを新たに学ぶのは相当難しい。デジタルマーケティングの教科書p175


CMT(チーフマーケティングテクノロジスト)は、マーケティングとテクノロジーを両方理解できるクリエイティブディレクターであり、テクノロジーリーダーでもある。CMOのあるべき姿として、目標とする必要がある。デジタルマーケティングの教科書p180


連携、連携、連携、がデジタルマーケティング部門の課題となる。デジタルマーケティングの教科書p182


デジタルマーケティング部門のリーダーに求められる能力は、連携力、結合力、構想力の3つの能力である。デジタルマーケティングの教科書p183


複数部門を束ねる連携力。デジタルマーケティングの教科書p183


デジタルマーケティングに関係する複数部門を1人のリーダーに任せることで、連携力を高めるという方法も一つの考え方である。デジタルマーケティングの教科書p183


ベクトルを合致させる統合力。デジタルマーケティングの教科書p184


リーダーは常に、根本目標、哲学を語り続け、メンバーに理解させ、腹落ちさせ、浸透させなければならない。デジタルマーケティングの教科書p184


Googleはグーグリネス(Googleらしさ)を分統合の拠り所にしている。社内には様々なチームが存在し、それぞれのチームでGoogle内でも微妙にカルチャーは違う。目標も違う。そのような状況の中で、フレキシブルに調整でき価値観の多様性を認め心地よい雰囲気を創造できることをグーグリネスと定義し、Google従業員が企業文化や目標を十分に受け入れられているかを、人事上の評価指標としている。デジタルマーケティングの教科書p184


未来を語る構想力。デジタルマーケティングの教科書p185


自分の判断力を信じて、未来を語り続ける構想力が、デジタルマーケティング部門の目標、哲学を多様なメンバーに腹落ちさせるためにも、リーダーには求められる。デジタルマーケティングの教科書p185


上手くいっている状態を想像し、そこから逆算して何が必要なのかを考えるのがマーケティングだと指摘する。デジタルマーケティングの教科書p185


未来を予想し、環境変化を考える力。デジタルマーケティングの教科書p187


消費者理解を主導できる仮説検証力。デジタルマーケティングの教科書189


マーケティング担当者が環境分析から自分なりの仮説を持つ。それが正しいかどうかを、ビッグデータを使って検証する。デジタルマーケティングの教科書p190


サプライチェーンロジスティクスを理解できる力。デジタルマーケティングの教科書p190


広告担当、リアル店舗販売支援担当だけのキャリアパスでは、絶対にデジタルマーケティング担当者は務まらない。デジタルマーケティングの教科書p191


プロモーションを融合し、デザインできる力。デジタルマーケティングの教科書p191


ECチャネル向けのプロモーションとリアル店舗向けのプロモーションを融合し、デザインできる能力が必要である。デジタルマーケティングの教科書p192


プロトコルを合わせるコミュニケーション力。デジタルマーケティングの教科書p192


見えない未来を予想し、検証する。デジタルマーケティングの教科書p193


デジタルマーケティングが消費者に最適な顧客体験を提供することで、企業は消費者のエージェントの地位を獲得していく。そして、企業と消費者の絆は深まる。デジタルマーケティングの教科書p193


見えない未来をマーケティング担当者が勇気をもって予想し、その予想=仮説が正しいかどうかを、ビッグデータを使い、AIやデータサイエンティストと共に分析し、正しいかどうかを検証する。デジタルマーケティングの教科書p194


マーケティング担当者に仮説があり、それを検証する手段として、データがあるのである。そして、ビッグデータになればなるほど、その検証の確度は向上していく。デジタルマーケティングの教科書p201


デジタルマーケティングの教科書

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