道をひらく を読んでみた
本を読んで、個人的に心動かされたフレーズをまとめたものをまとめます。
- 作者: 松下幸之助
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 1968/05/01
- メディア: 単行本
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志あるところ、老いも若きも道は必ずひらけるのである。道をひらくp14
道がない、道が開けぬというのは、その志になお弱きものがあったからではなかろうか。つまり、何か事をなしたいと言うその思いに、今一つかけるところがあったからではなかろうか。道をひらくp15
長い人生ときには失敗することもあるなどと呑気にかまえていられない。これは失敗したときの慰めのことばで、はじめからこんな気がまえていいわけがない。真剣になるかならないか、その度合いによってその人の人生は決まる。道をひらくp23
日に新たであるためには、いつも、なぜと問わねばならぬ。そしてその答えを、自分でも考え、また他にも教えを求める。道をひらくp47
繁栄は、なぜととうところから生まれてくるのである。道をひらくp47
清らかな泉のように、毅然たる一輪の花のように、強く正しく働いてゆこうではないか。道をひらくp49
どんな世の中になっても、あわてず、うろたえず、淡々として社会への奉仕を心がけてゆこう。道をひらくp49
とにかく考えてみること、くふうしてみること、そしてやってみること。失敗すればやり直せばいい。やりなおしてダメなら、もう一度くふうし、もう一度やりなおせばいい。同じことを同じままにいくら繰り返しても、そこには何の進歩もない。道をひらくp52
先例におとなしく従うのもいいが、先例を破る新しい方法を工夫することの方が大切である。道をひらくp52
水のように流れてやまぬ心と、深く地にしみとおる心をもってすれば、明日の日本の繁栄と平和、明日の自分の幸福がおのずから、秩序ある姿で実現されるに違いない。道をひらくp54
お互いに辛抱と言うことが大事なのである。寛容の精神が大事なのである。道をひらくp65
ある場合には自己を没却して、まず相手を立てる。自己を去って相手を生かす。そうした考えにも立ってみなければならない。道をひらくp67
ものの道理について真剣に叱る、また真剣に叱られるということは、人情を越えた人間としての一つの大事なつとめではあるまいか。道をひらくp71
よいときにもわるいときにも、いかなるときにも素直に謙虚に、おたがいに心を通わし、思いを相通じて、協力し合ってゆきたいものである。道をひらくp77
たとえ命令がなくとも、以心伝心、命ずる人の意を汲んで、それぞれの人が適時適確すすんで事を運んでゆく。こういう柔軟な姿のなかにこそ、かぎりない発展性が生まれてくる。道をひらくp83
大切なことは、うろたえないことである。あわてないことである。うろたえては、かえって針路を誤る。そして、沈めなくてよい船でも、沈めてしまう結果になりかねない。すべての人が冷静に、そして忠実にそれぞれの職務を果たせばよい。ここに全員の力強い協力が生まれてくるのである。道をひらくp85
勇気と実行力とが、60%の判断で、100%の確実な成果を生み出してゆくのである。道をひらくp87
世に言われる科学的な発明発見の多くのものは、科学者の長年の修練によるすぐれたカンに基づいて、そのカンを原理づけ、実用するところから産み出されている。道をひらくp95
世の宝は何も秘蔵の名器だけではない。お互いに与えられている日々の仕事は、これすべて世の宝である。道をひらくp97
賛否いずれも、ありがたいわが身の戒めとり受け取りたい。道をひらくp98
正しいことはいつかは必ず人々に理解してもらえる。道をひらくp101
みずからの正誤を世に問うためにも、まずは辛抱強く、根気よく事を進めてゆくという謙虚な姿がほしいのである。道をひらくp101
わからなければ、人に聞くことである。己のカラにとじこもらないで、素直に謙虚に人の教えに耳を傾けることである。道をひらくp103
心配や憂いは新しくものを考え出す1つの転機ではないか。そう思い直して、正々堂々とこれと取り組む。力をしぼる。知恵をしぼる。するとそこからカナラズ,思いもかけぬ新しいものが生み出されてくるのである。道をひらくp107
いかにあせろうと、時期が来なければ事は成就せぬ。道をひらくp108
僥倖とは偶然に得る幸せのこと。道をひらくp109
着々とわが力を蓄える人には、時は必ず来る。時期は必ず来る。道をひらくp109
おたがいに、いっさい何の不安もなく、危険もなければ心配もなく、したがって苦心する必要もなければ努力のする必要もない、そんな境遇に憧れることがしばしばある。しかしはたしてその境遇から力強い生き甲斐が生まれるだろうか。やはり次々と困難に直面し、右すべきか左すべきかの不安な岐路にたちつつも、あらゆる力を傾け、生命をかけてそれを切り抜けて行く、そこにこそ人間としていちばん充実した張りのある生活があるとも言えよう。道をひらくp111
困難を困難とせず、思いを新たに、決意を固く歩めば、困難がかえって飛躍の土台石となるのである。要は考え方である。決意である。困っても困らないことである。道をひらくp113
めくらが千人いれば、目明きもまた千人いるのである。そこに、世間の思わぬ暖かさがひそんでいる。道をひらくp115
仕事というものは勝負である。勝負する大勇気をもって仕事にあたらねば、それこそ真の繁栄は生まれないであろう。道をひらくp117
何ごとにおいても辛抱強さというものが大事である。道をひらくp118
失敗することを恐れるよりも、真剣でないことを恐れた方がいい。道をひらくp123
お互いに過ち少なく歩むために、あれこれと思い悩み、精一杯に考える。道をひらくp129
みんなが人一倍の知恵をしぼり、人一倍の働きをつみ重ねた結果が、ひらきをつくりあげるのである。道をひらくp130
懸命な思いこそ、起伏があろうと、坦々としていようと、ともかくもわが道を照らす大事な灯なのである。道をひらくp133
おたがいに窮屈を避け、伸び伸びした心で、ものを見、考えてゆきたいものである。道をひらくp135
どなたさまも、やはり一歩一歩地道につみ重ねてきた着実な成果を表しておられるのである。道をひらくp137
一人の知恵には限界がある。道をひらくp138
相手がどんな人であろうと、こちらに謙虚な気持ちがあるならば、思わぬ知恵が与えられる。道をひらくp139
ときには悲嘆にくれ、絶体絶命、思案にあまる窮地に立つこともしばしばあるだろう。しかし、それもまたよし。道をひらくp140
頭で知ることも大事だが、身をもって知るということが何よりも大事。道をひらくp141
おたがい、自分ただ一人の立場にこだわることなく、二十年後、三十年後の日本に大きく目をひらこう。道をひらくp142
ほうとうは世の中にやらせてもらっている世の中の仕事なのである。ここに仕事の意義がある。道をひらくp144
自分の仕事は世の中の仕事であるということを忘れたら、それはとらわれた野心となり小さな自己満足となる。道をひらくp145
大切なことは、世の中にやらせてもらっているこの仕事を、誠実に謙虚に、そして熱心にやることである。道をひらくp145
今までよりも一時間少なく働いて、今まで以上の成果をあげることも、また尊い。そこに人間の働き方の進歩があるのではなかろうか。道をひらくp147
楽々と働いて、なおすばらしい成果があげられる働き方を、おたがいきもっとくふうしたいというのである。道をひらくp147
ものごとを、ていねいに、念入りに、点検しつくしたうえにもさらに点検して、万全のスキなく仕上げるということは、これはいかなる場合にも大事である。道をひらくp148
何事をするにも、けじめがいちばん大切で、けじめのない暮らしはだらしがない。道をひらくp150
その見えない旗を見極めて、毎日の成果を慎重に検討して行くところに、仕事の真の成長があり、毎日の尊い塁積がある。道をひらくp153
たとえ知識乏しく、才能が劣っていても、何とかしてこの仕事をやりとげよう、なんとしてでもこの仕事をやりとげたい、そういう誠実な熱意にあふれていたならば、そこから必ずよい仕事が生まれてくる。道をひらくp157
力及ばずという面は多々あるにしても、及ばすながらも力を尽くしたということは、お互いにやはり慰めであり喜びであり、そして労りでもあろう。道をひらくp159
些細なこと、平凡なこと、それを積み重ね積み重ねきて、その上に自分の知恵と体験を加えてゆく。道をひらくp161
プロとは、その道をわが職業としている専門家のことである。道をひらくp162
プロとしての厳しい自覚と自己練磨が必要となってくるはずである。道をひらくp163
道はいくつもある。時と場合に応じて、自在に道を変えれば良いのである。道をひらくp166
何事もゆきずまれば、まず自分のものの見方を変えることである。道をひらくp166
深刻な顔をする前に、ちょっと視野を変えてみるがよい。そしてこれができる人には、ゆきずまりはない。道をひらくp167
けじめを付ける 間違いや過ちなどについて、責任を取ること、または、区別をはっきりさせること。
そのファンの期待に応えるべく、自分の良さをより一層伸ばすために、日夜精進を重ねる。道をひらくp172
親切で、うまくて、早くて、そして客の後ろ姿に手を合わす、この心がけの大切さは、何もうどん屋さんだけに限らないであろう。道をひらくp175
一日の商いが終われば、いくらの売り上げがあったのか、やっぱりキチンと計算し、売れれば売れたでその成果を、売れなければなぜ売れないかを、いろいろと検討してみる。そして、仕入れを吟味し、焼き方を工夫し、サービスの欠陥を反省して、あすへの新しい意欲を盛り上げる。道をひらくp176
平凡が非凡に通ずるというのも、この何でもないと思われることを、何でもなく平凡に積み重ねてゆくとこらから、生まれてくるのではなかろうか。道をひらくp177
敵がなければ教えもない。従って進歩もない。道をひらくp179
どんなにえらい人でも、三度に一度は失敗したほうが身のためになりそうである。そしてその失敗を、謙虚さに生まれ変わらせたほうが、人間が伸びる。道をひらくp181
経営や仕事は何十年やっても不思議なものである。それは底無しほどに深く、限りがないほどに広い。いくらでも考え方があり、いくらでもやり方がある。道をひらくp182
会社の一員であっても、実はその中で、それぞれの勤務の成果によって、それぞれにノレンわけをしてもらっているのである。だからみんなその仕事では独立の主人公なのである。道をひらくp185
人が人に事を命じる。指示する。頼む。しかし、命じっ放し、指示しっ放し、頼みっ放しでは、何の意味もない。何の成果も上がらない。道をひらくp189
他に依存せず、みずからの力で歩むことの大事さを、自らの身体でさとる。道をひらくp192
ときには泣き出したいような、途方に暮れるようなこともあろう。道をひらくp193
ときには静かに、自分の言動を自然の理に照らして、はたして虫のいいことを考えていないかどうかを反省したいものである。道をひらくp195
恵みに対して感謝をし、その感謝の心で生き生きと働いたならば、次々と良い知恵も生まれて、自他とものどんなに幸せな暮らしができることか。道をひらくp197
せめて何かの怖いものによって、これを恐れ、これにしかられながら、自分で自分を律することを心がけたい。道をひらくp199
人それぞれの地位や役割というものは、それぞれに担当してある仕事を、周囲の人々と相協力して、よりすみやかに、より高く進歩させ充実させて行くことによって、社会の発展、人みなの繁栄に資するために与えられているのである。道をひらくp201
仕事が成功するかしないかは第二のこと。要は仕事に没入することである。一心不乱になることである。道をひらくp205
敵を知ることもむつかしいけれども、己を知るということは、もっとむつかしい。道をひらくp207
ものごとをキチッと誤りなく成し遂げるためには、事の大小をとわず、そこにやはり見にしみる思いというものが根底になければならないのである。道をひらくp208
勇気をもって反省してみたい。ふりかえってみたい。道をひらくp211
どんなことに対しても、自分は全く無関係、自分は全く無責任、そんなことはあり得ない。一見何の関係も無さそうなことでも、回り回って我が身に繋がる。道をひらくp213
教えるということは、後輩に対する先輩の、人間としての大事なつとめなのである。道をひらくp215
教えることに、もっと熱意を持ちたい。そして、教えられることに、もっと謙虚でありたい。道をひらくp215
教わらずして、学ばずして、人は何一つ考えられるものではない。道をひらくp216
よき考え、よき知恵を生み出す人は、同時にまた必ずよき学びの人であると言えよう。道をひらくp216
学ぶ心が反映へのまず第一歩なのである。道をひらくp217
親を大事にし、上司に敬意を払う。先輩に礼をつくし、師匠に懸命に使える。道をひらくp220
人間にとって、人生を歩む上において、身につまされるということは、やはり大事である。道をひらくp223
真剣になれば、意見の対立も起きるに違いない。だが願いがひとつなら、必ずそこに高い調和と力が生まれよう。道をひらくp224
いやなことでも明るくすることができるし、つらいことでも楽しいものにすることができる。みな心持ち一つ、ものの見方一つである。道をひらくp226
上がり下がりの繰り返しのうちに、人は洗われ磨かれて行くのである。道をひらくp229
融通無碍とは、「五条の橋のうえで、弁慶が長刀を振り下ろすと、牛若丸はヒラリヒラリと身をかわしつつ、スキを見つけてピシャリと一撃、見事に降参させた。 この牛若丸の身のこなしのようなものだ」という。 つまり、一つの見方考え方にとらわれるのではなく、自由自在にものを見、考え方を変え、よりよく対処していく。
道をひらくp231
自分の非を認め、いつでもこれに殉ずる。この心構えを、常日頃からお互いに十分に養っておきたいものである。道をひらくp233
身に付いた技とか習性とかは、これは生ある限り失われはしない。道をひらくp234
中でもいわゆる勤勉の習性は、何にもまして尊いものに思われる。道をひらくp235
ものをおぼえることは、まねることから始まる。道をひらくp239
このきびしさを苦痛と感じなくなったとき、そこからきたえぬかれた人間の美しさがにじみ出てくるのである。道をひらくp241
やはり実際に、この身体に水をつけねばならない。そして涙のこぼれるような不覚の水も飲まねばならない。ときには、死ぬほどの思いもしなければならないであろう。道をひらくp243
もっとよい方法があるはずだ、もっとよい考えがあるはずだ、という真剣な思いで真剣な努力を重ねているからである。道をひらくp245
誰かが何とかしてくれるだろうでは、誰もなんともしてくれない。道をひらくp249
すべてのことにおいて、色々の姿で刻々に、覚悟はよいか、と問われているのである。道をひらくp251
信念に生きることの尊さには、少しも変わりはない。道をひらくp253
他人事ではない。わが事である。道をひらくp255
朗らかに語り合い、黙々として働く。道をひらくp259
- 作者: 松下幸之助
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